Googleアナリティクス勉強会に参加しました
5月27日、ベースキャンプ名古屋にて行われた「第1回 初心者向け Google アナリティクス勉強会 2019」に参加しました。
参加したきっかけと自分の現状
私自身Googleアナリティクスに登録はしているものの、あまりデータの見方がわからずに活用できていませんでした。そんな中、Kindle unlimitedでちょっと面白そうな本を発見。「マンガでわかるWebマーケティング」という書籍です。
1人のマーケッターがGoogleアナリティクスの数値を見ながら、クライアントに様々なコンサルをしていく物語。漫画でありながら専門用語の解説なども挟んでいるので、初心者でも非常に読みやすい作品でした。(余談ですがWeb業界ってやっぱり横文字多いですよね。)
この本を機にアクセス解析に興味が湧いた私は、もっとしっかり実データを読めるようになりたいと思い2冊目にトライ。解析本の中でもわかりやすいと評判の「Googleアナリティクスのやさしい教科書」を開きました。
先ほどと同じく専門用語なども図解がついていて非常にわかりやすいのですが、なにせこの書籍、ちょっと文字数やページ数が多めなんですよね。日々細切れで読んでいるだけだと頭ではうまく整理しれなくなってきたため、一度手を動かしながら読む時間を作らねば…。そう思っていた時に、ちょうど良さそうなイベントが。いい機会だと思い、参加させていただきました。
イベント概要
今回は初心者向けの勉強会ということで、①分析すべき場所がわかること②指標の意味がわかること の2つをゴールとして進行していきました。
講師の二村さん曰く、「Googleアナリティクスは出来ることが多すぎるので、その中でいかに重要な点を見つけるかがポイント」とのこと。そこでベースキャンプ名古屋の公式HPを題材として、次のようなワークに取りかかりました。
1.ページを見て仮説を立てる
まずは実際に表示されているサイトを見て、グループごとにデータや改善点などの仮説を立てて行きます。わたしのグループでは、
- お問い合わせの項目が多いので挫折者がいるのではないか
- スマホサイトで電話番号が探しにくいのではないか
- イベントのPR方法は適切か
などの意見が出ました。
2.それぞれのグループで出た意見を共有する
次にそれぞれのグループで出た意見を会場全体で共有してきいます。
当たり前かもしれませんが、やはりそれぞれ視点も違えば捉え方も異なり、自分1人では気づかなかった意見などに時折ハッとさせられました。
特にベースキャンプ名古屋を普段利用していない(この勉強会で初めて来た)方からの意見は、私だけでなく同席していた店舗オーナーやサイト制作者にとっても新鮮味があったのではないでしょうか。
3.Googleアナリティクスを開いて仮説と実データを照らし合わせる
最後に共有した意見を踏まえ、Googleアナリティクスで実際のデータを見ていきました。
データを見る際のポイントは「違和感を探す」。二村さんが紹介してくださった今回の事例で違和感は、コンバージョンの数値にありました。見てみると、確かにある1ページからのコンバージョン率が異常に高く表示されています。そのページはなんと…
「会員さんが来店した時のチェックインページ」でした。
なるほど、この言葉の趣旨がわかった気がしました。偶然かもしれませんが、この題材は非常にいい例だったと思います。
初めて知ったこと
いつも何となく眺めていたGoogleアナリティクスのページ。ここではせっかくなので、今回の勉強会を通じて初めて知ったことを箇条書きで書いていきます。
- Googleアナリティクスの正式名称について
- ウェブビーコン型の意味
- セッションが切れるタイミング
- 新規ユーザーの集計期間
- 直帰率と離脱率の違い
- コンバージョン設定の概要
1.正式名称について
Googleアナリティクスの正式名称は「Google Analytics」でも「Googleアナリティスク」でもなく「Googleアナリティクス」。略称は「GA」。
2.ウェブビーコン型の意味
Googleアナリティクスはウェブビーコン型の解析ツールとのこと。ウェブビーコン型とはトラッキングコードをファイル内に埋め込み、サイトが開かれた時にそれが反応することによって集計する仕組み。
3.セッションが切れるタイミング
セッションはアクセス数のこと。このカウントが切れるタイミングは①日付が変わる時と②何もせず30分経った時の2種類。
4.新規ユーザーの集計期間
新規ユーザーの集計期間は過去2年間の訪問有無で区切られる。(アナリティクス内の集計期間タブで設定できる期間とは異なるらしく、なかなか紛らわしいなと。)
5.直帰率と離脱率の違い
直帰率は1ページのみ表示してサイトを閉じた人の割合。離脱率はそのページを最後にサイトを閉じた人の割合。
直帰率が高いと何となくマイナスのイメージがあったのですが、実際はケースバイケースとのことで少し心が軽くなりました。
6.コンバージョン設定の概要
コンバージョンは1ビューにつき20項目まで設定OK。また1セッション中同じ目標が2回以上達成されても、1カウントしかされない。
コンバージョンの設定はまだ未経験なので、今後の予備知識としても非常にためになりました。
後日談
このイベントに参加した後、自分のサイトに設置したGoogleアナリティクスを開いてみました。いつもは眺めていただけでしたが、イベント参加後に見てみると早速データの違和感を発見。ユニークユーザーの数の割に、トラフィックの「Direct」が異様に高いのです。
しばらく考えると、この理由の仮説が浮かび上がってきました。これが正しいかどうか検証すべく、自分のスマホでサイトの画面を開いたまま、パソコンの方でGoogleアナリティクスの数値を見ると…
「アクティブ ユーザーのリアルタイム 1」
なんと自分自身のアクセスもアナリティクスでカウントしてしまっていたのでした。笑
その後スマホやタブレットからのアクセスを除外する方法を調べて実践し、今はカウントされないように対処したのですが… 今回勉強会に行っていなかったらきっとそのまま放置していたと思います。改めて「ちゃんと知る」ことの重要性を痛感しました…。
まとめ
「能力の掛け合わせ技を身につけろ」という言葉を何度か目にしたことがありますが、アクセス解析の知識はその点からすると、きっと「掛け合わせやすい領域」なのだと思います。かっこいいだけのサイトを作るのではなく、結果を出す手段としてサイトを作る。これがWeb制作者の任務だとするなら、どの職種にしろむしろ「読めて当たり前」なのかもしれません。
…というようなことを感じながらも、実は私、冒頭で紹介した2冊目の書籍はまだ完読していないんですよね。続きはまた自らで補完をしつつ、勉強会の方もあと2回開催が決定しているとのことなので、次回以降もお邪魔したいと思います。
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