web歴1年未満で実際に耳にした専門用語まとめ
web業界に携わって一番初めに苦労した専門用語。横文字が多く、特にアルファベット2~4文字ほどで差される略語は紛らわしくて大変です。わからないなら調べよう!と「専門用語」で検索をかけてみても、あまりに語数が多すぎてどれが重要なのかわからなくなってしまうなんてことも。
今回はそんな専門用語を、web経験1年未満の視点により、「意味を知っている・使っているもの」「聞いたことはあるけどはっきりと意味が言えないもの」「調べてみて初めて知ったもの」に分類し、まとめてみました。
ねらい
1分間英熟語1400という本の中に下のような記述があります。
(中略)
誰しも記憶には「4段階」あります。その「記憶の4段階」とは何かというと…、
【第1段階】見た瞬間、意味がゼロ秒でわかる
【第2段階】少し考えれば、意味がわかる
【第3段階】見たことはあるが、思い出せない
【第4段階】見たことも、聞いたこともない
という4段階です。
筆者曰く第1段階の記憶は脳の「顕在意識」でできている部分・第2・3段階は「潜在意識」の中に入っている部分・第4段階は全く頭の中にない部分だそうです。
そして覚えたい物事がどの段階に分類されるかによって、その覚えやすさは変わってきます。これは実感としても最もなことで、全く頭にない状態から潜在意識に潜り込ませることと、ある程度頭の中にある状態からいつでも取り出せるほど定着させるのとでは、後者の方が労力はかかりません。
今回はこの方法を参考にして、自分の現状把握を試みました。ただジャンル別にweb専門用語を調べるのでなく、どの用語が自分の中でどんな立ち位置なのかを意識しながら覚えていこう!というものです。ゆくゆくは全部顕在意識に持っていけたらと思います。道のりは長いです。
あとは単純に自分の周知範囲を広げて、今後勉強していくものの引き出しを増やしていくという目的もあります。
方法
今回参考にしたサイト:Web初心者が覚えておきたい基礎用語50選
- それぞれの用語を「意味を知っている・使っているもの」「聞いたことはあるけどはっきりと意味が言えないもの」「調べてみて初めて知ったもの」に分類する
- 「意味を知っている・使っているもの」から順に調べていく。この際、リスト化するうえで参考にしたサイトの解説はあくまで補助的にのみ使い、他サイトの解説・見解を見比べて書いていく
いざ実践!
意味を知っている・使っているもの
インターネットブラウザ
ホームページを閲覧する際に使うソフトのこと。IE(インターネットエクスプローラ)、Safari、Google Chrome、FireFoxなど。
webサーバ
クライアントのブラウザにデータを送信するコンピュータのこと。
ランディングページ
GoogleやYahoo!などの検索エンジンから、ユーザーが一番初めに閲覧するページ。一般的には一つの商品を説明する縦に長い広告を指す。
Googleアナリティクス
Googleが無償で提供するアクセス解析サービス。
訪問数
webサイトが訪問された回数。サイト内で複数ページを見ても訪問数は1のまま変わらず、この場合はPV数が増える。
アクセス数
閲覧されたページの総数。1人が1日に3回訪問したら、アクセス数は3、訪問者数は1とカウントされる。
クリック数
あるリンクに対してクリックされた回数。
ヘッダー
ページの上位に表示される部分。タイトルやナビゲーションが載っている場合が多い。
レスポンシブデザイン
デスクトップ・タブレット・スマートフォンなど画面幅の異なる端末で表示スタイルを調節すること。
ファーストビュー
ページを表示した時にスクロールなしで画面に収まる範囲。
HTML
Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略。マークアップ言語の一つ。ほとんどのサイトで利用されている。
CSS
Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)の略。HTMLと組み合わせて使う、ページのスタイルを指定する言語。
プラグイン
アプリの機能を拡張するためのプログラム。アドイン・アドオンとも呼ばれる。
CMS
Content Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略。HTML・CSSを書き換えなくても管理画面を通じてHPの更新や変更ができるシステム。
WordPress
代表的なブログソフトウェアの一種。CMSとしても利用される。
ワイヤーフレーム
webページを設計する際の図面。細かなレイアウトというよりは、どの情報をどこに置くかなど大枠の部分を描く。
アクセシビリティ
高齢者や障害者など心身の機能に制約のある人でも、年齢的・身体的条件に関わらず、ウェブで提供されている情報にアクセスし利用できること。
UI
User Interface(ユーザーインターフェイス)の略。ユーザーの接点・接触点。閲覧できる部分全て。
UX
User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略。ユーザーの経験。webを通じて得る「見やすい」「操作しにくい」といったような感覚を含む。
パララックス
視差効果のこと。スクロールなどの動作に応じて複数のレイヤー(層)にある要素を異なるスピードで動かすことで、「立体感や奥行きを演出」、「フェード・拡大縮小・回転などの視覚的エフェクト」を演出する手法を指す。
キャッシュ
ブラウザが表示したページを保存する機能。キャッシュにより、再度ページにアクセスした際は初回よりも表示が早くなる。
聞いたことはあるけどはっきりと意味が言えないもの
ディレクトリ
多数の対象をその所在などの情報と共に一覧できるよう整理したもの。ファイルをしまっておく場所。
検索エンジン
ユーザーが調べたいものを見つけ出すプログラムのこと。Yahoo!やGoogleなど。
SEO
Search Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)の略。検索エンジン最適化。検索結果の上位に出やすくするための一連の取り組みのこと。
SEM
Search Engine Marketing(サーチエンジンマーケティング )の略。訪問者を増やす一連の取り組みのことで、SEOとリスティング広告が内包される。webマーケティングの一部。
アクセス解析
webサイトのアクセス履歴を、訪問者がどんな行動をとっているかなど様々な角度から解析して、アクセス数の向上に役立てる取り組みのこと。
ページビュー
表記はPV。ある特定のページが開かれた回数。
インプレッション数
広告が表示された回数。
オーガニック検索
検索結果のうち、上部に表示されるようなリスティング広告などを含まない部分。
リスティング広告
検索結果に基づき、ページ上部に表示されるリスト化された有料広告。
ディスクリプション
SEO対策に使われるタグで、検索エンジンの検索結果画面に表示させる概要をHTMLのヘッダー部分に記述すること。
パンくず
パンくずリストと言われる。あるサイトで訪問者がどの階層にいるのかを表示するもの。このサイトではヘッダー左下に「webdesign learning>designer>web歴1年未満で実際に耳にした専門用語まとめ」と表記されている。
アドオン
拡張機能と同じ。新しい機能を追加するためのプログラムのこと。
サイトマップ
サイト全体の階層や構成をリスト化したもの。サイトマップとワイヤーフレームでプロトタイプ(試作品)ができる。
セグメント
分離されたものの一部分。巨大なネットワークの中で区分したある範囲のこと。
ECサイト
Electronic Commerce(エレクトロニック・コマース)サイトの略。電子商取引。自社の商品をweb上で取引ができるようにしたサイト。
マークアップ
HTMLやCSSなど、コンピュータが理解できる言葉を記述してサイトを構築すること。
フロントエンド
プロセスの最初を表す。対する最後は「バックエンド」。フロントエンドエンジニアは、HTMLやCSS、JavaScript、画像ファイルなどを組み合わせてWebページを記述するエンジニアのこと。
プロトコル
通信する上での約束事。
スタイルシート
Webページのデザインとレイアウトを定義したもの。 一般的にCSSを指す。
JavaScript
プログラミング言語の一つで、ほとんどのサイトで使われている。javaとは全くの別物で、正しい略称はJS。
jQuery
JavaScriptを簡単に記述できるようにするために設計されたライブラリ。
ライブラリ
よく利用する一連のプログラムをまとめて再利用できる形にしたもの。
オープンソース
ソースコードの再利用が許可されたソフトフェア開発の手法。Word Pressはオープンソースのソフトフェア。
SVG
illustratorで扱うベクターデータ。対する画像データにJPEGやPNGなど。ピクセルではないので解像度が高い利点がある。
調べてみて初めて知ったもの
HTTP
Hypertext Transfer Protocol(ハイパーテキストトランスファープロトコル)の略。コンテンツの送受信に用いられる通信プロトコル。HTTPプロトコルとも。URLを入力する際に「http:」と記載される。
LPO
Landing Page Optimization(ランディングページオプティマイゼーション)の略。ランディングページの最適化。
クロール
検索エンジン内のシステムである「クローラ」と呼ばれるロボットが情報を収集すること。クロールされることは、検索結果で上位に表示されることに繋がる。
内部リンク
あるサイト内を行き交うリンクのこと。
外部リンク
サイトの外へと飛ぶリンクのこと。
クニークユーザー
基本的な意味は訪問者と同じ。クニークとは同じ人を区別すること。例として、「クニーク訪問者数」は集計期間中に何回訪問しても1人と数えられる。
セッション数
セッションは「サイトに訪問してから離脱するまでの一連の行動」を指す。セッション数はそれが行われた回数。サイト内での行動が30分以上ない時などある条件下でセッションは切れる。
リーチ
訪問者・クニークユーザーと同じ。
CPA
Cost per Acquisition(コストパーアクウィジション)の略。コスト全体を成果の件数で割った数値。CPA値が小さいほど広告効果があったことになる。
CPC
Cost per Click(コストパークリック)の略。広告を見たユーザーが1回クイックするのに何円かかったかの費用指標。CPC値が小さいほど広告効果があったことになる。
CPM
Cost per Mille(コストパーマイル)の略。広告が1000回表示されるごとに何円の費用がかかったかの費用指標。広告が表示されるたびに広告費が発生する広告も指す。
CTR
Click Through Rate(クリックスルーレイト)の略。広告がクリックされた割合のこと。クリックされた回数を表示回数で割る。パーセンテージ表記。
CV
コンバージョン。webサイトの成果・達成のこと。サイトごとに目的が異なるため決まった定義はない。
CVR
Conversion Rate(コンバージョンレイト)の略。達成率。コンバージョンに至った人の数をサイトの訪問者数で割る。パーセンテージ表記。
ROAS
読みは「ロアス」。Return On Advertising Spend(リターンオンアドバーティングスペンド)の略。費用対効果のこと。売り上げを広告費で割る。パーセンテージ表記。
ROI
Return On Investment(リターンオンインベストメント)の略。投資対効果。売り上げを投資コストで割る。パーセンテージ表記。
A/Bテスト
ページの構成やデザインを変えたものを複数用意し、それらを不規則的に表示させ、どちらのほうがクリック数が多いかなどを測る手法。
リファラ―
訪問者がページに訪問した際にクリックしたリンク元のページのこと。訪れる前にいた場所。
リダイレクト
「向きを変える」の意。webページに訪れたユーザーを自動的に別のページへ転送すること。ページが移転されたときなどに見かける。
AdSense
Googleが提供するサービスの一つで、サイトに関連のある広告を自動的に表示する。
AdWords
Googleが提供するサービスの一つで、リスティング広告に載せることができる。
コミット
トランザクション処理の結果を確定させること。
トランザクション処理
データベースを使用するシステムにおいて要求される一連の処理のこと。一部失敗した場合は全ての処理がもとの状態に戻る。
XML
eXtensible Markup Language(エクステンシブルマークアップランゲージ)の略。拡張可能なマークアップ言語。文書構造の記述言語の一つ。SGMLをインターネット用に最適化したもの。
SGML
マークアップ言語の一つ。HTMLの元になった言語だが最近はあまり使われていない。
IA
Information Architecture(インフォメーションアーキテクチャ)の略。情報の整理や設計を行うこと。
分類してみてわかったこと
知らない用語の多さは重々承知の上でしたが、何よりも「知った気になっていた言葉の多さ」に気づきました。「意味を知っている・使っているもの」であげた用語でも、何も見ずに自分の言葉でしっかりと意味を書くことができたものは果たして何語あったかというところです。人に教えることができる状態を「定着」というのならば、まだまだインプットが足りていないのだと思います。
また想定外のメリットとして、意味が同一な用語が見つかったことと、同一視していた用語が区別できたことがあります。特にアクセス解析の類の言葉は似たようなものが多いので、しっかり違いを覚えたいですね。他のサイトを参考にしてまた挑戦してみたいと思います。
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